
最近膝が痛むんだよ。
簡単にできる予防改善方法を教えて!

わかりました!
年齢とともに出やすい膝の違和感や痛み。無理なく続けられる運動と毎日の工夫、そして膝にやさしい食事で負担を減らしましょう。
※ 強い痛み・腫れ・発熱を伴う場合や歩行が困難な場合は、まず医療機関を受診してください。
膝痛の主な原因
| 原因 | どうして起きるか |
|---|---|
| 筋力低下 | 太もも(特に大腿四頭筋)やお尻の筋肉が弱くなると膝に直接負荷がかかる。 |
| 関節のすり減り(変形性膝関節症) | 軟骨の摩耗で骨同士の擦れが起き、痛みや動作制限が発生。 |
| 姿勢・歩き方の乱れ | O脚・X脚や重心の偏りで負荷が一部に集中する。 |
| 体重増加 | 体重が増えると膝にかかる負担が大きくなる。 |
気をつけたい“日常の工夫”
- 歩くときは靴底がしっかりしている靴を選ぶ(衝撃吸収性と安定性を重視)。
- 長時間の立ち仕事や同じ姿勢は避け、30〜60分ごとに軽く歩いたり座ったりする。
- 入浴で膝周りを温める(血行促進)、冷えが気になる時は膝カバーを活用。
- 体重管理:極端な体重増加は膝に負担。食事改善と適度な活動で維持を。
- 床に座るときは正座や胡坐ではなく、椅子や低めの椅子を使う習慣にする。
低負荷で安全なエクササイズ(毎日でもOK)
※ 運動開始前に準備運動(体を軽く温める)を行い、痛みが強ければ中断してください。
椅子座位での膝伸ばし(大腿四頭筋の強化)
椅子に浅めに座り、片足をゆっくり前に伸ばして5〜8秒キープ。ゆっくり下ろす。左右それぞれ8〜12回を1セット(1日1〜2セット)。
イスに手を置いた軽いスクワット(立ち上がりの練習)
椅子の背もたれや肘掛に軽く手を添え、膝を30〜45度ほど曲げてゆっくり戻る。無理に深く曲げない。8〜10回を1セット。
つま先立ち(ふくらはぎ・バランス)
椅子の背に手を軽く当て、ゆっくりつま先立ちをして3秒キープ。ゆっくり戻る。6〜10回。
歩行(無理のない距離で)
平坦で安全な場所を、背筋を伸ばして20〜30分ほど。週に3〜5回を目安に。転倒リスクがある場合は杖や歩行器を使用。
安全ポイント:運動中に鋭い痛み・関節の腫れ・発熱があれば中止し、医師に相談しましょう。転倒防止のため夜間の運動は避け、明るい場所で行ってください。
膝にやさしい食事の基本
- コラーゲンの原料(鶏手羽、魚の皮、ゼラチン類)を適量取り入れる。
- ビタミンC(野菜・果物)でコラーゲン合成をサポート。
- カルシウムとビタミンDは骨と筋肉の健康に重要(小魚・きのこ・乳製品)。
- 塩分を控えめにしてむくみを防ぐ。抗炎症に良い不飽和脂肪酸(青魚)もおすすめ。
簡単レシピ:膝にやさしい料理
コラーゲンスープ(やわらか鶏と根菜のスープ) — 約4人分
材料
- 鶏手羽元(または手羽先) 400g
- 大根 300g(薄めのいちょう切り)
- にんじん 1本(乱切り)
- 玉ねぎ 1個(薄切り)
- 生姜 1片(薄切り)
- 水 1200〜1400ml
- しょうゆ 小さじ2、酒 大さじ1、みりん 小さじ1(お好みで)
- 塩 少々、仕上げに万能ねぎ(小口切り)適量
作り方
- 鶏手羽元は熱湯でさっと下ゆでしてアクを取る(2分程度)。取り出して水を切る。
- 鍋に分量の水、鶏手羽元、玉ねぎ、生姜を入れて中火にかける。沸騰したら弱火にしてアクを丁寧に取り、ふたをして30〜40分煮る(手羽の骨からコラーゲンが出る)。
- 一度ふたを取り、大根・にんじんを加えてさらに15〜20分、野菜が柔らかくなるまで煮る。
- しょうゆ・酒・みりんで味を整え、塩で最後に調える。器に盛り、万能ねぎを散らす。
ポイント:やわらかく煮ることで噛みやすく、コラーゲンを摂りやすい。味付けは薄めにして塩分過多を避けましょう。
カルシウム補助のやさしい小鉢(ちりめんじゃことほうれん草) — 2人分 / 約15分
材料
- ほうれん草(小)1束(茹でて3〜4cmに切る)
- ちりめんじゃこ 大さじ2
- しょうゆ 小さじ1/2
- ごま(白)小さじ1
作り方
- ほうれん草をさっと茹でて冷水に取り、水気を絞って3〜4cmに切る。
- ボウルでほうれん草とちりめんじゃこを和え、しょうゆで味を調える。仕上げにごまを振る。
ポイント:ちりめんじゃこはカルシウム源。硬い食材が苦手な方は少量ずつ加えるか、じゃこを刻んで混ぜると食べやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q:運動はどれくらいの頻度が良いですか?
週に3〜5回、1回20〜30分程度の軽い運動(散歩や椅子エクササイズ)を目安に。無理せず継続することが大切です。
Q:痛みが強いときは運動していい?
鋭い痛みや腫れがあるときは安静にし、医師に相談してください。軽いストレッチ程度なら症状に合わせて行いますが、悪化する場合は中止を。
まとめ
シニアの膝ケアは「無理をしない範囲での筋力維持」と「日常の工夫(靴・姿勢・入浴など)」、そして「栄養」で成り立ちます。まずは椅子でできる運動から始めてみましょう。気になる症状があれば専門医や理学療法士にご相談を。
※一般的な運動栄養の知見に基づく解説です(医療的診断は含みません)。

ありがとう!
水中ウォーキングのプログラムで水の蹴り上げをよくやってたよ

どういたしまして!


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